Outpatient service患者様の診療について
診療内容について
放射線科
画像診断
画像診断システム:金沢大学附属病院放射線科では高度にカスタマイズされたレポーティングシステムにより、X線写真、CT、MRI、超音波検査の読影を行っています。読影はダブルチェック体制で、放射線診断専門医が最終確認することを基本としています。CT・MRI検査についてはほとんどが検査終了後1~2時間後に画像診断報告書を発行しており、厚生労働省の定める画像診断管理加算3を取得しています。また緊急検査の即時読影も24時間対応し、他診療科からの信頼を得ています。
画像検査:金沢大学附属病院ではMDCT装置5台(256列2台、128列2台、64列1台)、MRI装置4台(1.5T 2台, 3T 2台)、超音波装置1台(RVS、SWE搭載)、IVR-CTシステム1台(320列MDCT搭載)、ハイブリッド手術室などの装置を導入しています。
各診療科との協力体制:各科との合同カンファレンスでは画像診断の検討や治療方針の決定、病理診断のついた症例の再検討などを行っています。呼吸器系、消化器系(膵臓ユニットカンファレンス、肝胆道ユニットカンファレンス)、整形外科(骨軟部腫瘍)、泌尿器科、産婦人科、乳腺科と定期カンファレンスを行っています。
地域医療への貢献:定期的に北陸三県の各病院に出向し画像診断業務を行っているほか、遠隔画像診断にも取り組み、緊急症例の対応も行っています。現在では50施設以上の読影支援を行っています。
IVR(画像下治療)
IVR (Interventional Radiology、インターベンショナルラジオロジー/画像下治療)とは「放射線診断技術の治療的応用」という言葉で説明されることもありますが、X線透視装置、超音波診断装置、X線CTなどの画像診断機器のガイド下に経皮的に病巣に到達し治療を行う低侵襲治療法のことです。現在では血管内治療を代表格として「低侵襲治療=IVR」と広く認識されるに至り、多くの分野で技術的・医学的に確立され注目を集めています。IVRは画像診断機器の進歩とともに急速に発展・普及してきた領域ですが、高齢化が深刻化する状況において、その低侵襲性からIVRの有用性・必要性が飛躍的に高まっています。
最新治療
放射線治療科
放射線治療
放射線治療は、手術、化学療法と並びがん治療の三本柱と言われ、重要な治療法の一つであり、根治を目指して、あるいは症状緩和を目標として、多くの患者さんに幅広く行われています。
定位放射線治療や強度変調放射線治療、小線源治療等の高度な放射線治療が広まり、根治的な治療としての選択肢が増えたこと、有害事象の低減が可能となった事から、がん治療における放射線治療の重要性は近年ますます高まっています。一方で年々高度化する治療を適切に行うには十分な知識と経験が必要となります。放射線治療科では、医師や看護師、放射線技師等の各スタッフが協力し、近年の技術進歩を活用して安全で効果的な治療が行える体制を整えています。
最新治療
粒子線相談外来
平成28年春より一部の疾患において粒子線治療(重粒子線治療、陽子線治療)が保険収載されました。粒子線治療は当院を含め石川県内で受けることはできませんが、当科外来に専門外来として粒子線相談外来を設け、治療適応など専門的な判断を要する場合の相談をお受けしています。