金沢大学大学院医薬保健学総合研究科 内科系医学領域放射線科学

Department of Radiology, Kanazawa University Graduate School of Medical Sciences

教室紹介

教室紹介

教授挨拶

教授 蒲田 敏文

略歴

ご挨拶

私は昭和58年(1983年)に金沢大学医学部医学科を卒業し、金沢大学放射線科に入局しました。私が放射線科を選んだ理由は非常に単純です。大学の同級生は内科、外科のようないわゆるメジャー科に沢山入局しましたが、私はあえてあまり人が行かない科に進もうと考えていました。その当時の放射線科はMRIは登場しておらず、CTはありましたが、1日7~8件の検査しかなく、単純写真の読影と消化管造影検査が中心で、学生にとってそれほど魅力的には映りませんでした。しかし、マイナー科の中であえて放射線科を選んだのは何となく将来性があるような気がしたからです。ところが、実際に放射線科に入局してみると、あっという間に画像診断とIVRの魅力にはまってしまいました。たくさんの画像の中から小さな癌を発見した時や、ショック状態で運ばれた腹腔内出血の患者さんに対して緊急に血管造影(IVR)を行って救命することができた時の興奮はいまでも忘れられません。

医師となってから3年目で赴任したある県立病院の外科部長(副院長)の先生に、「蒲田先生はいつも楽しそうに仕事をしているね」とよく言われましたが、実際に放射線科医の仕事が非常に楽しくて、自分の医者としての実力が日々向上していくことに大きな喜びを感じていました。放射線科に入局した当時は、放射線診療がこんなに発展するとは夢にも思いもしませんでした。放射線科医となって30年が過ぎた今となって思うのは、25歳の自分の選択は正しかったということです。

放射線科の業務は大きく①放射線診断(画像診断) ②IVR ③放射線治療 に分かれています。私が現在所属する金沢大学大学院医薬保健学総合研究科経血管診療学(放射線医学)は、消化器の画像診断とIVR (Interventional Radiology)では世界的にも有名な講座です。前任の松井 修名誉教授は肝臓の画像診断とIVRの領域では世界的な権威です。消化器内科、消化器外科、病理も肝臓を中心に診療と研究を行っていますので、全国レベルでも肝臓といえば金沢大学の名前が最初に挙げられます。

私は入局以来、松井先生のご指導を受け、消化器の画像診断とIVRを中心に研鑽を行ってきました。肝胆膵疾患に関して画像と病理所見を対比し、画像所見がどのような病理組織学的変化を反映しているかを明らかにしてきました。特に膵臓に興味を持ち、膵癌の早期診断を研究のテーマとしてきました。当時は教科書に載っていない新しい画像の知見が次々と見いだされました。診療(画像の読影業務、血管造影およびIVR)、学会発表、論文発表、学生教育と非常に多忙のなか充実した大学教員生活を送ることができたと思っています。

現在では、放射線科は病院にとっては必要不可欠の存在になっています。MDCTやMRI等の最先端の画像診断装置を効率よく運営し、正確かつ迅速な画像診断を行うことは放射線科専門医でないとできないと思います。放射線治療も高度化しており、放射線治療専門医が常勤していないと最新鋭の治療装置の導入はできません。金沢大学放射線科は北陸3県の大部分の基幹病院に放射線科常勤医を派遣していますが、さらなる増員を要請されています。しかし、常勤医の高年齢化が進んできており、今後数年で放射線科常勤医の不足が強く懸念されています。また、IVRを含む放射線科診断医と放射線科治療医の確保は病院の臨床的な質を担保するうえでも重要です。したがって、私の今後の方針として次世代の優秀な放射線科医の育成に全力で取り組んでいく所存です。今後とも皆様のご指導とご支援を宜しくお願い申し上げます。

金沢大学大学院医薬保健学総合研究科
内科系医学領域 放射線科学
教授 蒲田 敏文

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