金沢大学大学院医薬保健学総合研究科 内科系医学領域放射線科学

Department of Radiology, Kanazawa University Graduate School of Medical Sciences

診療

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画像診断

放射線科診断医の役割

画像診断とは、体の内部の病変を体に傷を付けることなく評価できる手法です。病変の質的な診断、重症度や広がりの判定、治療法の決定、治療効果の判定、予後の推測などに用いられます。画像診断技術の発達に伴いその重要性は年々増してきており、今日の診療において不可欠なものとなっています。放射線科診断医は画像診断の専門家であり、患者さんを直接診察したり治療したりする機会はほとんどありません。しかしほぼ全ての診療科と連携し、チーム医療の中で重要な役割を担っています。
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当院の画像診断システム

画像診断部門では専用の読影端末を用いたレポーティングシステムにより、CT、MRI、超音波検査、X線写真の読影を行っています。読影はダブルチェック体制で、放射線診断専門医が最終確認しています。CT・MRI検査については翌日までに読影レポートを発行しており、厚生労働省の定める画像診断管理加算2を取得しています。また緊急検査の即時読影も24時間対応しています。

当院における画像検査

当院ではMDCT装置4台(16列1台、64列2台、128列(Dual Source)1台)、MRI装置4台(1.5T 2台、3T 2台)、超音波装置2台(RVS、エラストグラフィー搭載)、IVR-CTシステム1台(64列MDCT搭載)などの装置を導入しています。診療業績は表の通りです。

診療実績表

CT

  平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度
頭頸部 5,627 8,651 4,267 4,259 4,313
躯体部1部位 6,003 6,290 5,977 6,222 5,860
躯体部2部位 5,715 8,924 6,108 6,234 5,723
躯体部3部位 9,192 8,902 9,934 10,583 10,945
心臓 584 465 382 534 320
四肢その他 1,317 1,287 1,417 1,436 1,666
検査総数 28,438 34,519 28,085 29,268 28,827

MRI

  平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度
頭頸部 4,552 5,184 5,697 4,798 6,665
脊髄 1,308 1,547 1,757 1,331 1,085
胸部 328 263 129 128 59
心・血管 119 141 138 101 82
上腹部 1,459 1,684 1,108 1,766 1,654
骨盤部 738 804 1,026 1,148 869
四肢その他 774 993 1,118 1,353 1,313
検査総数 9,278 10,616 10,973 10,625 11,727

各診療科との協力体制

各科との合同カンファレンスでは診断が難しい症例の検討や治療方針の決定、病理診断のついた症例の再検討などを行っています。呼吸器系、消化器系とは毎週、整形外科、泌尿器科、婦人科、乳腺科、呼吸器系、消化器系とは毎月定期カンファレンスを行っています。

地域医療への貢献

定期的に北陸3県の各病院に出向し読影業務を行っているほか、ネットワークを利用した遠隔画像診断にも取り組んでいます。現在では50施設以上の読影支援を行っています。

各領域の画像診断

頭 部

脳梗塞、脳出血、脳腫瘍、脳髄膜炎、脱髄性疾患、変性疾患などの診断を行っています。脳腫瘍の鑑別などに有用とされるMRスペクトロスコピーや、術中支援のためのファンクショナルMRIやトラクトグラフィーなどの撮影も行っています。

頸 部

眼窩、鼻副鼻腔、中耳、口腔、咽喉頭、唾液腺、甲状腺といった臓器の腫瘍や炎症性疾患などの診断を行っています。術中ナビゲーション画像の作成にも対応しています。

胸 部

肺癌、肺炎、びまん性肺疾患、縦隔腫瘍などの診断を行っています。冠動脈CTによる冠動脈狭窄の評価も行っています。

乳 腺

乳癌を中心に超音波、マンモグラフィーによる診断を行っています。造影MRIによる質的・進展度診断や術前化学療法の効果判定なども行っています。

肝炎、肝硬変、肝細胞癌、胆管細胞癌、肝転移、良性腫瘤性病変、血流異常、肝膿瘍などの感染症の診断を行っています。肝疾患の診断は当科の専門領域であり、他施設からのコンサルトも対応しています。Dynamic造影CT、EOB造影MRIや血管造影下CTによる詳細な診断を行っています。

胆 膵

胆嚢、胆管、膵の腫瘍、胆嚢炎、胆管炎、膵炎、胆道結石などの診断を行っています。胆膵疾患の診断も当科の専門領域であり、Dynamic造影CT、造影MRIやMRCPは独自の撮影プロトコールを用いて診断を行っています。

消化管

食道、胃、十二指腸、小腸、結腸の腫瘍、炎症性疾患、腸閉塞や消化管穿孔を含む急性腹症などの診断を行っています。大腸の腫瘍やポリープの評価に有用なCTコロノグラフィー(大腸3次元CT)も撮影することが可能です。

泌尿器

腎、膀胱、前立腺、精巣の腫瘍や尿路感染、尿路結石などの診断を行っています。前立腺癌については、泌尿器科との共同研究による手術前後のMRI評価や、放射線治療計画用のMRI撮影にも対応しています。

産婦人科

子宮癌、子宮筋腫、卵巣腫瘍、周産期異常、胎児異常などの診断を行っています。産婦人科とのカンファレンスによる症例検討を元に、詳細な読影を行っています。

骨軟部

外傷、脊椎疾患、関節疾患、骨軟部腫瘍などの診断を行っています。当院整形外科の専門領域である骨軟部腫瘍については、多くの症例の経験を元に病理との対比を重視した読影を行っています。

血管系

大動脈瘤や大動脈解離、下肢動脈狭窄、肺塞栓、深部静脈血栓症などの診断を行っています。外科手術や血管内治療に対応した再構成画像も即時に作成しています。

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